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2021.04.02 Friday

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    続・四年目の挑戦

    2018.09.13 Thursday

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      昨日の続きです。

      カヨにはアリアが一曲あります。
      オペラは指揮者がいますので、作曲家が書いた曲を自分の解釈だけで演奏するわけにはいきません。内容については書き出すとややこしいうえに終わりがないので、テンポの事だけ例に出しますと。

      「ゆっくり」はどの程度ゆっくりか、「だんだんゆっくり」の「だんだん」はどの程度の「だんだん」なのか。作曲家からの指定が楽譜にあるのでだいたいの目安はありますが、人によって感じ方、捉え方に微妙に差が出てきます。この微妙な差が楽器に与える影響は大きく0.5秒長いか短いかでも歌えたり歌えなかったりするんです。(少なくとも私は)

      指揮者と演奏家の微妙な捉え方の差は音楽稽古で解決していくんですが。「アリアだから私の好きにさせて」という歌い手はけっこう多く居ますが、わたしは指揮者の捉えたものを演奏したいと思っているタイプです。自分はたいてい自分のことしか見れていませんが、指揮者は作品全体をみて捉えているので、そこにアジャストしたいと、基本的に、思っています。

      しかしながら、技量の問題で出来ないこともあり、指揮者と妥協点を見つけていくこともあるわけです。

      今回、カヨのアリアでは、頑張ってみたけど無理だからと相談して指揮者に妥協してもらっている事がありました。
      具体的には、例えばアリアのラストで音を伸ばしている時に、ゆっくりしていって、ためにためて、ためまくってから(笑)最後の音にいきたいと。元々ロングトーンにゆっくりする指定があるものだから、必死に伸ばしてるところで、それでも楽譜通り伸びないこともある箇所。そこにさらに「ため」られると伸びないという技量の限界があり(恥)その「ため」を極力減らしてもらっていたんです。歌手としてはとても悔しく情けない選択でしたが。

      四年目の今回、久しぶりに歌ってみたら、ギリギリでは無くなっていました!技量があがったのか?いや、指揮者に慣れて、音がすっかり身体に入ったおかけでメンタル面から解決したのか?本当に繊細な話です。

      そこで。指揮者が「じゃ〜、もっとためていい?」と。

      「やってみます!やってみたいです!!」

      ↑言ってしまいました!笑
      妥協なしで指揮者の思う通りのテンポで今年はトライすることにしたのです!!その四年目の挑戦の話でした。




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